良くない家というわけではありませんが、欠けや張りのある家も注意が必要です。
風水上欠けは、その欠けている方位のもつ運気のない家、張りはその方位のもつ運気が良きにしろあしきにしろ際立つ家とされています。
張りの場合、その空間をきれいにしておけば、大きな問題はありませんが、欠けの場合、家のバランスを崩すことにもつながりますので、対処が必要です。
ここでは張りと欠けの意味と間取り図例を紹介します。
Contents
「張り」と「欠け」の見分け方とは？
家相上、家の出っ張り部分（凸）を「張り」といい、逆に引っ込み部分（凹）を「欠け」といいます。
簡単に言うと、張りはプラスに働き、欠けはマイナスに働きます。
この張りと欠けはそこに住む人の運勢の吉凶に大きく影響する要素で、家相を見る上では大事なポイントとなっています。
まず、家の間取り図から中心を割り当てます。
間取り図を見て家の四隅を対角線上に結んだときに、交差する点が家の中心「太極」です。
欠けと張りの見分け方ですが、全体の面に対して出っ張った部分が1/3未満ならば「張り」、1/3以上ならば欠けとなります。
張っている部分を除いて中心を測る
欠けのある部分を入れて中心を測る
＜張り・欠けが全体の1/3以下の場合＞
張りや欠けが1/3以上の場合は、面積を平均して中心を出します。
＜張り・欠けが全体の1/3以上の場合＞
ただし、張りがあるといっても北東（鬼門）や南西（裏鬼門）に張りがあると凶相になります。
あまりにも凸凹が激しい空間だと、中心もとれにくくエネルギーが強い場所が偏ってしまい大凶相の家になってしまいます。
間取りを考える時にはなるべく長方形に近づけるようにするとよいでしょう。
我が家も家を建てる時になるべく欠けを作らないような間取りを考えました。
唯一欠けているのは玄関ポーチのくぼみくらいでしょうか。欠けの部分は三分の一以下に抑えました。
欠けの部分が三分の一以上だったら、大凶相でした。（ちなみに建物の真ん中に欠けがあると大凶相です。）
「張り」が南東・北西、主人の生まれ星方位にあると大吉相
「張り」はそこに住む人の運勢にプラスに働きますが、張りが南東や北西にあると大吉相になります。
また、その家の主人の生まれ星方位に「張り」をつくると大変効果があります。
例えば生まれ星が「九紫火星」の場合吉方位は南になり、「四緑木星」の場合は南が吉方位になります。
ただし、二黒土星生まれや八白土星生まれの人は吉方位が南西、北東にあたるので自分の方位に張りをつくることができません。
この場合は大吉相の東南や北西に張りをつくるとよいでしょう。
欠けの対策は「スペースを埋める」
北東や南西に「張り」があると凶相、建物の真ん中に欠けがあると大凶相です。
また建物の真ん中を中庭にしたり、コの字型の家で中心が建物の外になるようなものも「欠け」とみなします。
欠けた家の場合、その欠けた方位の運気を吸収することが難しくなります。
このような欠けを補うには、物置や倉庫を置くことで「欠け」を埋めてしまうことです。
もしくは欠けている部分の壁に沿ってグリーンを置くことです。
グリーンの数は多ければ多いほど欠けから生じるさっ気が和らぎます。グリーンを置くのは、家の中でも外でもかまいません。
また可能ならば、家の外から欠けている部分をライトアップしましょう。その際、下から上に向けてのライティングが最も効果的です。
また、張りがあっても油断できません。
張りの場合、その張った部分を汚くしておくと通常よりもさっ気が生じやすくなるのでご注意ください。
ベランダ・バルコニー・ウッドデッキは建物に入るの？
ベランダ、バルコニー、ウッドデッキは建物には含まれません。
屋根や床があったとしても壁や屋根がないのは外気と同等とみなすためです。
そのためどの方位に作っても問題はありませんが、大きく欠けた部分をウッドデッキで補ったとしても欠けを補うことにはなりません。
建物の一部として使いたいのであれば、屋根と壁を取り付け外気と遮断された空間にすれば建物の一部としてみなされます。
もし、玄関に大きく欠けがある場合は玄関の手前にサンルームを設置することで欠けの部分をフラットにしたり張りにすることができます。
サンルームも方位に関係はありません。
【まとめ】長方形の家で欲しい運気の方角に「張り」をつくると効果的！
これから家の間取りを考える段階であれば、おしゃれな家にこだわりすぎて複雑な形にしないことです。
基本長方形の家で、欲しい運気の方角に「張り」をつくると運気のある家に仕上がります。
現在お住まいの家で「欠け」がある場合は、倉庫やグリーンで欠けた部分を補うことをおすすめします。
張りがある家でもその部分が汚れていたり散らかったりしていれば悪い気が生じるので、常にきれいにしておきましょう！